関節リウマチと言えば、どんな症状が思い浮かびますか?

朝、手がこわばる。

朝、手がこわばる

手の指が変形する。
こんなイメージはありませんか?
それらも関節リウマチの初期症状としては珍しくありません。
が、手の指以外にも関節リウマチの症状が出てくることがご存じでしょうか?
意外と知られていない関節リウマチの初期症状。
今回は、出てきやすい部位についてお話しますよー!

ではまず、ずばりと!
出てきやすい部位と頻度はこちらになります。

手の指に出てくることは、知っている方も多いのではないでしょうか?

関節リウマチの炎症が出てくる手の関節は、第2関節と付け根、になります。
第1関節に痛みや腫れが出てくるのは、変形性関節症の一つ、へバーデン結節と呼ばれています。
関節リウマチとヘバーデン結節だと治療が違いますので、ご注意を!

手指や指の付け根以外で痛みや腫れが出やすい部位は、手首です。(78%)
手首に炎症が起こり、腫れてくると、皮膚の横シワが消えたり、手首のくぼみが目立たなくなることがあります。

次いで、65%で肩になります。

肩こりがひどくて、腕が上がりづらい。

五十肩で、腕を上げると肩が痛い。
と思っている方、もちろん肩こりや五十肩でも症状はあります。
でも関節リウマチの炎症からも同じ症状が出ることもあったりするんです。

その次に多い部位が、足首や足の指ですね。(50%・43%)

実は、足の指から関節リウマチを発症される患者さんも珍しくはありません。
気づかないうちに、炎症が起こり、変形が進行している、ということもあり得ます。
足の裏側に痛みが出てくることもあり、歩きづらさを自覚されます。
他にも、足の甲の部分、足背が腫れたり、痛みが出てくることも。

そして、見逃されやすい部位が脊椎です。(50%)

脊椎は、首(頸椎)、背中(胸椎)、腰(腰椎)と別れていますが、関節リウマチの炎症で影響が多く出てくる部位が、首の骨・頸椎です。

頸椎の1番目の骨(環椎)と2番目の骨(軸椎)が、炎症によるずれてしまい不安定になる状態になります。(環軸椎亜脱臼)

頸椎には神経がたくさんつながっているため、環軸椎亜脱臼が起こってしまうと、神経が圧迫されます。
その結果、手足のしびれや痛みを起こし、最悪の場合、歩行困難や排せつ困難を来すこともあります。

頻度はあまり高くないですが、肘にも症状が出てきます。(38%)
テニス肘とよく似ている症状ですが、違いはもちろんあります。
*テニス肘:加齢に伴い、肘の腱と骨が癒着し、痛みが出てくる。テニスをしている患者に多く見られるため、テニス肘と言われているが、テニスをしてなくても現れる。
肘を伸ばしたときに、伸びきらない。
肘が熱を持って腫れている。
そんな症状が、テニス肘と関節リウマチの炎症の違いになります。

実は関節リウマチの炎症が影響することがある部位が、あごになります。
頻度としては、全体の36%。
症状としては、あごの痛み、顎関節からカクカクという音がする、口が開き切らない、などがあります。
中には、顎が外れやすくなった、と訴える患者さんもいらっしゃったりします。

最後に、頻度としては一番低い部位が、股関節になります。
約20~30%の頻度と言われていて、同じように痛みやこわばりといった症状が出てきます。
炎症が進行してしまうと、変形や脱臼が起こす場合があります。


自分の症状に当てはまる!これは関節リウマチだ!
と思われた方は、こちらをチェック。
ですが、関節リウマチではない場合もあります。
併せてこちらもチェックしてみてくださいねー!
いかがでしたか?
関節の痛みがあるという状況は、日常生活を送る上でもストレスになると思います。
気になる方はかかりつけ医にご相談してみてくださいねー!