リウマチ医療費,削減のポイント
リウマチの治療は10年20年の長期戦なので、月々の医療費が大きな負担になります。
安全性や治療効果を損なわずにうまく治療費を節約してゆくためのポイント4点ご紹介します。
①バイオシミラーを使用することによる医療費削減
最もコストパフォーマンスの良い生物学的製剤を選ぶと同時にバイオシミラーを使用する。
バイオシミラーとは日本で既に新薬として承認された生物化学製剤(先行バイオ医薬品)と同等/同質の品質、安全性及び有効性を有する医薬品として、異なる製造販売業者により開発された医薬品のことです。バイオシミラーは先行バイオ医薬品に比べ、開発コストが低くできるため安価に設定されています。
それでは先行バイオ医薬品とバイオシミラーの金額比較をしてみましょう。
例エンブレル50mg(先行バイオ医薬品)毎週1回投与と同条件でエタネルセプトBS50mg(バイオシミラー)1ヶ月比較した場合(3割負担)
1ヶ月で11,300円医療費を軽減できます。また1年11300×12=135,600円安くなります。
②血液検査を最小限にする
リウマチ安定期の血液検査は平均的な施設で1.5ヶ月当院は3~4ヶ月として行われております。
当院で計算した場合638点(3割負担ですので1,914円)となります。(但し個人の保険負担割合や血液項目の増減など条件により金額変動します)ご了承ください。
例3割負担の場合
1年間で8回通院する場合と4回通院する場合で計算すると1年間で7,656円も金額が安くなります。
③オンラインを活用する
オンライン診療にて大きく金額が代わるわけではないですが、交通費と時間削減にメリットがあります。
④院内処方を利用する
院内処方にはメリットがたくさんあります。
- 調剤薬局にいく手間と時間が短くなります。
- 診察代とお薬代の会計が1回になります。
- 院外処方時に薬局でかかる調剤料・指導料等が発生しない為安くなります。
(薬の量・薬種類・個人の保険割合等により金額変わってきますが)当院では約1回800円~1,000円程度安くなります。
まとめ
①~④合わせて年間で計算すると14万円以上の医療費削減となります。ご参考までに