「関節炎」という言葉は、特定の病気の名前ではなく、「何らかの原因で関節に炎症が起き、痛み・腫れ・熱感が出ている状態」を指す広い言葉です。その関節炎の一部が関節リウマチになります。それでは関節炎について解説していきます。
関節炎の「4大症状」
関節炎が起きると、その場所には共通して以下のサインが現れます。
- 痛み: 動かした時だけでなく、じっとしていても痛むことがある。
- 腫れ: 関節の中に水がたまったり、組織が厚くなったりして膨らむ。
- 熱感: 患部が他の場所に比べて熱を持っている。
- 赤み: 皮膚が赤くなる(特に細菌感染や痛風の場合)
なぜ炎症が起きるのか?(主な原因)
① 加齢・使いすぎ(機械的刺激)
- 代表例: 変形性膝関節症、変形性股関節症
- 内容: クッションである「軟骨」がすり減り、骨同士がこすれることで炎症が起きます。最も多いタイプです。
② 免疫の異常(自己免疫)
- 代表例: 関節リウマチ、強直性脊椎炎
- 内容: 本来はウイルスなどを攻撃するはずの「免疫」が、誤って自分の関節を攻撃してしまうことで激しい炎症が起きます。
③ 代謝の異常(結晶誘発性)
- 代表例: 痛風、偽痛風
- 内容: 血液中の尿酸などが結晶化し、それが関節内にこぼれ落ちることで、体が「異物だ!」と反応して激痛を伴う炎症が起きます。
④ 感染症(細菌性)
- 代表例: 化膿性関節炎
- 内容: 関節の中に細菌が入り込み、化膿してしまう状態です。高熱が出ることが多く、早急な治療が必要です。
「ただの疲れ」との違い
単なる筋肉痛や一時的な違和感であれば数日で治まりますが、関節炎は「炎症」なので、放置すると関節の組織を壊してしまうことがあります。
こんな時は注意が必要です
- 関節が赤く腫れている。
- 痛くて夜眠れない、または朝起きた時に体が固まっている。
- 1週間以上、痛みが引かない。
リウマチを疑う「4つのサイン」
一般的な関節炎(変形性膝関節症など)とは異なる、リウマチならではの特徴をまとめました。
「朝のこわばり」があるか
- リウマチ: 朝起きた時、手がむくんだように重く、握り拳が作りにくい。この状態が15分〜1時間以上長く続くのが特徴です。
- 一般的な関節炎: 動かし始めは痛みますが、数分でスムーズに動くようになります。
「左右対称」に痛むか
- リウマチ: 「右の手首が痛いと思ったら、左の手首も腫れてきた」というように、左右同じ場所に症状が出やすい性質があります。
- 一般的な関節炎: 「右の膝だけ痛い」「使いすぎた方の肩だけ痛い」など、片側に集中することが多いです。
「どの関節」が痛むか
- リウマチ: 指の付け根(第2、第3関節)や足の指の付け根など、小さな関節から始まることが多いです。※指の第一関節(爪に一番近い関節)だけが痛む場合は、リウマチではなく「ヘバーデン結節」という別の関節炎の可能性が高いです。
- 一般的な関節炎: 膝、股関節、腰など、体重がかかる大きな関節に多く見られます。
「腫れ方」がプニプニしているか
- リウマチ: 関節を包む膜(滑膜)が炎症を起こすため、触ると柔らかくブヨブヨ(プニプニ)した腫れ方をします。
- 一般的な関節炎: 骨の変形が主な原因なので、触るとゴツゴツと硬いのが特徴です。
勿論 それだけでなく関節炎や関節リウマチ以外の病気もありますので気になる方がいましたらかかりつけのご施設様や当院にご相談ください。
