【リウマチの初期症状】朝のこわばりや手指の痛みをこわばり時間でチェック

手指のこわばりと関節リウマチ兆候 リウマチ教室

関節リウマチの症状を調べてみると、手指の関節が痛い、朝の関節のこわばり、などと書かれています。これらの症状について、もう少し詳しくみてみましょう。

関節リウマチと変形性関節症の症状の違いを見分ける

手指の関節が痛い

関節リウマチでは第二関節(PIP関節、母指ではIP関節)と第三関節(指の付け根、MCP関節)が侵されます。第一関節(DIP関節)が侵されることはまずありません。関節リウマチと似たような症状を引き起こす病気に変形性関節症があります。

変形性関節症の症状は?

変形性関節症ではしばしば第一関節(DIP関節)に痛みが出て、腫れて硬いしこりを触れることもあります。この硬いしこりをヘバーデン結節と呼びます。変形性関節症では第二関節(PIP関節、母指ではIP関節)に同様の症状が出ることがあります。ヘバーデン結節のような硬いしこりを触れることがあり、PIP関節にできたしこりをブシャール結節と呼びます。変形性関節症ではMCP関節が侵されることは稀です。

朝のこわばり 指の変形性関節症

関節リウマチの症状は?

従って、第三関節(MCP関節)が痛い、腫れている場合には関節リウマチが疑われます。関節リウマチでは、手指の関節以外に手首(特に尺骨頭)、足の指の付け根、膝の関節が痛むことが多く、数か月の経過で徐々に症状が進行します。高齢者に発症するケース(高齢発症関節リウマチ)だと、肩や膝などの大きな関節が侵されやすく、痛みや腫れが1~2週間と早い経過で増悪することがあります。

起床時や安静後の関節のこわばりと関節リウマチ

起床時に手指を曲げづらい、握り拳ができないなどの症状で関節リウマチを心配する方は多いです。これらの症状は、起床時だけでなく、しばらく手指を動かさずにいた後にも自覚することもあります。

こわばり継続時間に着目 リウマチの可能性をセルフチェック

このような症状がある場合、こわばりが消失するまでの時間に着目してください。

動かしているうちに数分ほどでこわばりが消失する場合、関節リウマチの可能性は低く、ほとんどが変形性関節症によるものです。関節リウマチの場合、こわばりが消失するまでに1時間以上かかることが多いです。

乾癬性関節炎という病気を知っていますか?

皮膚の病気である乾癬に関節炎を合併するもので、適切な治療が行われないと関節破壊による機能障害につながります。特に爪に乾癬の病変がある場合に関節炎を合併しやすいことが知られています。乾癬性関節炎ではDIP関節に症状が出やすく、他に指全体がソーセージのように腫れる(指趾炎)、踵が痛い(アキレス腱付着部炎)などの症状がみられます。乾癬と診断されている方、乾癬の家族歴がある方で関節の痛みがある場合には早めにリウマチ専門医に診てもらうようにしてください。

乾癬性関節炎の症状

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