関節リウマチの長引く痛み

リウマチコラム2 原田先生のリウマチコラム

リウマチの痛みの種類

関節リウマチの痛みは、主に滑膜の炎症によるものです。関節が腫れて、ずきずきと痛みます。

しかし、これ以外にも多くの要素が痛みに関わっています。

まずは骨の変形による痛みです。

悩みやストレス、不眠も、痛みをさらに強めます。

「非炎症性疼痛」といって、リウマチの炎症以外の原因で起きる痛みもあります。

非炎症性疼痛~炎症以外の痛み~

リウマチ治療を受け、関節は腫れていないし血液検査でもCRP(炎症のマーカー)はゼロ。

それでも痛い…という方がいます。

この原因のひとつとして、非炎症性疼痛のなかでも「中枢性感作」のせいではないかと研究が進んでいます。

これは痛みを脳に伝える回路のトラブルで、「痛くないはずの場所が痛む、少しの痛みがものすごく痛く感じる」という状態です。

びりびりした痛み、針で全身刺されるような痛み、電気ショックを受けたような痛み、服が擦れるだけで飛び上がるほど痛い…など、痛み方も様々です。

長い時間痛みにさらされた人や、短い時間でもとても強い痛みを受けた人に起こりやすいと報告されています。

痛みの種類の見分け方

リウマチ自体が悪いのか(炎症性疼痛)、痛みの回路のトラブルで痛むのか(非炎症性疼痛)は、関節超音波検査で見分けることが出来ます。

超音波検査をしてリウマチの炎症がないようなら、リウマチの薬を増やしても効果がないかもしれません。痛み止めの種類を変えることや、運動することが効くと言われています。

痛みがなかなか良くならない方は是非ご相談ください。

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