「関節リウマチや膠原病があると、将来、認知症になりやすいの?」と不安に思う方もいるかもしれません。
結論からいうと、関節リウマチや膠原病があるからといって、必ず認知症になるわけではありません。
ただし、長く続く炎症や血管への負担、生活習慣病などが、認知機能に影響する可能性があります。
1.なぜ認知機能に影響するの?
① 長く続く炎症
関節リウマチや膠原病では、体の中で炎症が続くことがあります。
慢性的な炎症は、記憶力や集中力などに影響する可能性があるため、病気の炎症をしっかり抑えることが大切です。
② 血管への影響
膠原病の中には、血管に炎症が起きたり、血栓ができやすくなったりする病気があります。
さらに、高血圧・糖尿病・脂質異常症などが重なると、脳梗塞などのリスクが高くなることがあります。
③ ブレインフォグ
患者さんの中には、
- 頭がぼんやりする
- 集中しにくい
- 言葉が出にくい
- 物忘れが増えた気がする
と感じる方もいます。
このような状態を「ブレインフォグ」と呼ぶことがあります。
ブレインフォグと認知症は同じものではありません。
疲労、痛み、睡眠不足、ストレスなども関係すると考えられています。
④ 運動不足や人との交流の減少
関節が痛いと、外出や運動が減りやすくなります。
「痛い → 動かない → 筋力が落ちる」という悪循環を防ぐためにも、無理のない範囲で体を動かすことが大切です。
⑤ 生活習慣病
高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙、肥満などは、脳梗塞や認知症のリスクを高めます。
リウマチの治療とあわせて、血圧・血糖・コレステロールの管理も大切です。
2.リウマチの治療は認知症予防になる?
炎症をしっかり抑えることが、将来の認知機能を守ることにつながる可能性があります。
ただし、認知症を予防するためにリウマチの薬を使うわけではありません。
リウマチや膠原病を適切に治療し、体を動かしやすい状態を保つことが、全身の健康を守ることにつながります。
3.認知機能を守るためにできること
- リウマチや膠原病をきちんと治療する
- 散歩やストレッチなど、無理のない運動を続ける
- 血圧・血糖・コレステロールを管理する
- 十分な睡眠をとる
- 人との会話や趣味を楽しむ
- 禁煙する
特別なことではなく、日々の健康管理を続けることが大切です。
4.こんな変化があったら主治医に相談を
- 同じことを何度も聞く
- 薬の飲み忘れが増えた
- 約束や予定をよく忘れる
- 料理や計算、買い物などが難しくなった
このような変化が続く場合は、主治医に相談しましょう。
【すぐに受診が必要な症状】
- 突然、片方の手足が動かしにくくなった・しびれた
- ろれつが回らない、言葉が出ない
- 意識がおかしい
これらは脳卒中のサインの可能性があります。すぐに救急受診してください。
まとめ
関節リウマチや膠原病があるからといって、必ず認知症になるわけではありません。
ただし、炎症、血管への負担、生活習慣病、運動不足などが重なると、認知機能に影響する可能性があります。
病気をしっかり治療しながら、運動・睡眠・生活習慣病の管理を続けることが大切です。
「最近、物忘れが増えた」「以前より集中しにくい」と感じたら、年齢のせいと決めつけず、主治医に相談してみましょう。
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